
娘の友達は「中年男性と女子高生との禁断の関係を描いた恋愛サスペンス漫画」です。
この巻は晃介にとって絶望でしたね。前巻ラストの修羅場から、苦難の連続でボロボロになってしまいます。その後、古都との路地裏のシーンで少しは救われたと思ったら、恐ろしいあの人が登場。さらなる絶望に陥っていきそうです…
状況がよくなってきたと思ったら、またすぐに絶望的な状況になるの繰り返しで、晃介が一向に報われません。てか、あの人怖すぎるだろ。あんなの現実で起こったら鳥肌ものです。だれか晃介を救ってやって欲しいですね。
それでは、今回もおすすめ漫画の「娘の友達 4巻」を紹介していきたいと思います。
※一部ネタバレ注意
娘の友達4巻 あらすじ
終わりの始まり
前巻ラストの修羅場に古都が現れました。カオスな状況をどのように収めてくれるのかと期待しましたが、予想とは違いさらに状況は悪化します。
古都の発言に美也は激怒。泣きながら帰る美也と気まずそうにこの場を去る会社の後輩。
こうして、今まで必死に演じてきた良い父親・良い課長の晃介は終わりを告げてしまいました。そして、これから苦難の連続が始まるのでした。
トラブルの連発 苦しみに溺れる晃介
晃介と古都が関係を持っていたという事実に耐えきれず、美也は家出をしてしまいます。晃介は取り乱し、必死に美也を探します。
気づくと、時刻は朝の7時をまわっていました。そこに1本の電話が。
美也かと思い急いで電話に出る晃介でしたが、その相手は会社の人間でした。実は、その日は会社のイベントがあり、晃介がイベントの担当者だったのです。
修羅場の後に美也の家出・仕事のトラブル・学校からのプレッシャー・母親からの叱責など、次々と起こる苦難の連続に晃介のメンタルはボロボロになってしまいます。
暗い海の底で溺れたような感覚に陥る晃介。ついには辛さのあまり、古都の幻覚まで見えてしまう始末でした。
さらなる絶望 恐怖の怪文書
苦難の連続に追いつめられた晃介ですが、さらなる絶望が晃介を襲います。なんと、古都の母親に古都との関係がバレてしまったのです。このことに晃介は気づいていません。
高校生の娘と中年男性が関係を持っているなど、普通の親でも騒ぎ立てるレベルですが、さらに運がわるいことに相手は古都の母親です。
古都の母親は、晃介の会社に怪文書を送りつけます。その内容は、晃介が女子高生とみだらな行為をしているため、会社を解雇にしろ。というものでした。
こうして、失意のどん底にいる晃介に、さらなる絶望が降りかかろうとしているのでした…
娘の友達4巻 見どころ&感想
晃介を救った2枚の写真
精神的に追いつめられた晃介の心を救ったのは、2枚の写真です。それは古都のインスタントカメラで撮影した月の写真でした。
1枚は古都が撮ったもの、そしてもう1枚は晃介が撮ったものでした。ちなみに、お互いが同じ月の写真を撮っていたことは、2人とも知りません。
写真を現像して初めて、同じ写真を撮っていたことに気づいた晃介。「古都と同じものを見ていたこと、そして同じものを撮ろうとしていたこと、たったそれだけのことで救われた気がした」と晃介は感じるのでした。
同じ月を通して、お互いのことを想い合っていたのでしょうか。これだけ見るとただの純愛なのに、お互いの立場がそれを許してくれないという事実。なんとももどかしいです。
というか、やっぱり晃介には古都が必要ですね!
ビリビリに破り捨てた手紙
前巻で晃介の家に遊びにきた古都ですが、実はその前日に晃介に対して手紙を書いていました。
修羅場の後、宝箱?に入っていたその手紙を思い出の半券とともに、ビリビリに破り捨ててしまいます。古都なりの美也へのケジメなのか、それとも、もう叶わない恋への諦めだったのでしょうか。
その後、無言でベットに顔をうずめるシーンはなぜか印象に残りました。
まさか、この手紙がさらなる絶望を生み出すとは、このときは思ってもみなかったですが…
路地裏のシーンは1巻の対比か?
4巻ラストの路地裏シーンと1巻の路地裏シーンが対比になっているんじゃないかと思っています。場面やコマ割りの構成まで一緒ではありませんが。
1巻では精神的に追いつめられていた晃介に対し、古都が「一緒に逃げよう」と救いの手を差し伸べます。一方4巻では、古都が精神的にツライ状況にあり、それを晃介が救ったように見えました。(あくまで主観です)
なんか、対比のシーンって好きなんですよね。大好きな漫画である「チェンソーマン」でも対比のシーンが多くあります。例えば、レゼ編のカフェへ行くシーンとか。そういうシーンを見つけるとテンションがあがってしまいますね。
話しがずれましたが、4巻でこのシーンが一番好きです。古都に会うために、晃介が路地裏まで必死に走っていくシーンがとても心に刺さりました。
まとめ
以上、娘の友達4巻の紹介記事でした。
いやー、この巻は絶望の連続でした。晃介の人生がつらすぎてツライです。ただ、だからこそラストの路地裏のシーンがより輝いたのかな、なんて思います。暗闇に光る一筋の光的な。
あとは、この漫画は心理描写がかなり複雑だと思います。特に古都。古都は重要な場面で「…」というセリフが多く、その心の内を理解することが難しいです。
本音を押し殺して生きてきた代償なのか、本当の感情を表に出さないようになってしまったのでしょうか。手紙のシーンとか、路地裏のシーンとか、それ以外にも「この場面の古都はどんな気持ちでいるのだろう?」と気になるシーンがたくさんあります。
それを理解するために、何回も読み返したり、前の巻までさかのぼったりしています。まあ、結局わからないことが多いんですが(ザコ読解力)。
ただ、登場人物の心情を考えることがすごく楽しくて、最近は考察が楽しめることも、この漫画の魅力の一つだなって思います。
次の巻も楽しみです!